2006年合同賀詞交歓会に230名

 当協組と東京都ラベル印刷協同組合は1月13日(金)午後5時30分から上野精養軒で「2006年合同賀詞交歓会」を開催し、組合員、会友、協賛会会員ら約230名が出席した。
 当協組・深澤勇副理事長の司会進行で始まった賀詞交歓会は、小宮山理事長の新年あいさつ、東京都中小企業団体中央会の中島力事務局長および東京シール・ラベル印刷協賛会の庄司昊明会長の来賓祝辞が行なわれた。続いて、ラベル協組の山本進平相談役の乾杯で懇親の宴に移った。
 宴たけなわの午後7時過ぎ、当協組の福島資之常任顧問の音頭で威勢よく三本締めを行い、今年一年の業界の活況、発展を祈念しつつ、新年交歓会を終えた。

 また、賀詞交歓会に先立ち、永年勤続従業員表彰式、三代目三遊亭円輔師匠による新春講演会も行われた。

小宮山理事長の新年あいさつ
                   
 新年 明けましておめでとうございます。
 わたくし昨年5月に理事長に選出され、皆様方のご支援・ご協力のお蔭により、組合諸事業を推進しつつ、新しい年を迎えることができました。本年も引き続き、組合運営にご理解を賜りますようお願い申し上げる次第でございます。
 さて、昨年前半は「一進一退」であった景気は、夏以降から製造業における生産活動の活発化、それに伴う設備投資増など、全国的に回復基調となっております。中小企業の景況感が14年ぶりの高水準になったとの調査結果も見られますが、はたして、小規模企業が多いわたくしどもシール業界にまで、その実感が及んでいるのでありましょうか。最近の株価高騰ではありませんが、「バブル」に浮かれることだけは戒めたいと思います。
 しかしながら、これまでのような停滞ムードからは一応は脱したとの印象を、多数の方々がお持ちなのではないでしょうか。気を引き締めつつも、「前進」「前向き」な気概を強くしていきたいと思っております。
 わたくしは、シール・ラベル印刷・製造業にかかわる者として、「粘・接着」という機能性・利便性をもっと他の産業分野に対してアピールするべきではないかと考えております。また、わたくしは理事会、支部会など組合員とお会いする機会ごとに、「これまで以上に、粘・接着技術を核としたマーケットの掘り起こし、需要開拓・裾野拡大を、組合全体で進めましょう」と提案しております。
 これまでの組合は、表現として正しいかどうかはともかく、「保守的」ではなかったかとの、印象をわたくし個人は感じております。もちろん、協同組合という存在が、その理念である「団結と相互扶助」の精神のもと、業界発展、企業発展にきわめて大きな貢献をしてきたこと、今もしていることは十二分に理解しております。
 それを承知の上で、組合は「変わっていくべき」であると思う訳でありますし、変わっていく部分があってもいいのではないでしょうか。
 具体的なことはまだ検討中のことも多いのですが、一例としては、昨年後半からのこれまでと異なるスタイルの「勉強会」の実施があります。これは、参加する意思を持った組合員によるもので、協賛会各位のご協力・参画を得ながら、継続的に開催しております。試行錯誤もありますが、これまでにない多くの「若手組合員」の参加は、必ずや新しい組合運営・事業のヒント、方向性を見出せるものと期待しております。
 本年、ラベル協組様は、組合創立40周年を迎えられました。そして、私ども正札協組は創立55周年を迎え、11月22日、ここ上野精養軒にて、「組合創立55周年記念式典」等を行うことが決定しております。ともに節目を迎えられましたこと、とくに協賛会の皆様には厚く御礼申し上げる次第であります。
 また、協賛会におかれましては、本交歓会への過分なるお心ざしを頂戴し、壇上からではありますが、御礼申し上げます。
 さて、両協組は昨年10月から、かねてよりの懸案でありました「シール抜きカス等のRPF化(固形燃料化)」組合事業をスタートさせました。いろいろとご支援・ご協力、親身なるアドバイスを頂戴いたしましたメーカー会に対して感謝申し上げます。そして、両協組の環境委員会委員の方々、お疲れ様でございました。今後は1社でも多くの組合員の参加をお願い申し上げます。
 今後、他の事業などにおける両協組の協力体制の方向に関しましては、多少の時間はかかるとしても、それぞれの立場、諸事情を尊重、勘案しながらも、継続的かつ前向きな話し合いを行うことができればと希望しております。
 ここで、皆様方に一言、ご報告と御礼を申し上げます。
 すでに皆様、ご承知おきのとおり、昨年末、正札組合の森屋征男監事、前副理事長が急逝されました。12月29日の通夜、30日の告別式には、公私ともに大変お忙しいところ、また寒い中、ここにいらっしゃる渡邊理事長様をはじめ、ラベル組合組合員様、そして協賛会各位、当組合員、延べ700名ものご参列がございましたことをご報告するとともに、御礼を申し上げる次第でございます。
 結びにあたりまして、本年が組合員・会友、協賛会各位、そして業界関係者にとりまして、幸多い1年となりますようご祈念申し上げて年頭の挨拶とさせていただきます。