当組合は5月23日(月)16時から、上野精養軒にて「第71回通常総会」を開催、組合員71名(出席・委任状提出 合計)が出席、議長に宍戸専務理事(大輪印刷㈱)を選出、全議案を可決・承認しました。なお、懇親会は行いませんでした。来年は2023年5月26日(金)、上野精養軒にて開催の予定です。
田中理事長あいさつ(要旨)は次のとおり。
このゴールデンウィークは3年ぶりに制限がありませんでした。各地で多くの人出があり賑わいましたが、そのあとのリバンドが心配されていましたが想定ほどではありませんでした。これから本格的に「ウィズコロナ」で共存していく世の中になっていくのではないでしょうか。
そうした中、多少の制限はありますが3年ぶりにリアルで総会が開けたことに対して皆様のご協力に感謝申し上げます。
ところで、最近びっくりした数字を見ることがありましたので、それをご紹介したいと思います。それは日印産連の専務理事会という会議において組合員の推移でありまして、一般印刷の組合員さんは残念ながら非常に早いペースで減っています。ほとんどが廃業もしくはM&Aという原因でした。
同業界においては、そのデータは過去10年間のものだったのですが、つまり2012年からということでリーマンショック、東日本大震災を経て、景気を元の状態に戻していこうと一所懸命、頑張っていた時でした。実はそのころ、我々全国のシール印刷企業は毎年30~40社ずつ減っていました。廃業なので脱退していたわけです。当時、私の記憶では全国の組合員さんは800社くらいだったと思いますが、今は500社を割っています。10年間で毎年30~40社減っていました。
ところが、ここ2年はコロナにもかかわらず7~8社の脱退となっています。この数字を見たときに私は逆に大きな脅威を感じました。つまり、これだけ廃業社・脱退社が減っているということはよほど国の政策、いわゆるゼロゼロ融資、無利息・無担保でお金がボンボンとコロナ対策で借りることが出来て、それで生きながらえることができた企業さんが相当数あるんだなと思いました。
それがいよいよ、いよいよ返済の時期がやって参りまして、これから大淘汰の時代が始まると思います。いろいろなシール企業が「もうやめた」ということになりかねません。さらに、足元では資材メーカーさんが二桁以上の値上げを表明しています。
そうした状況ではありますが、私どもは家族・従業員・お客様を背負っており、なにがなんでも会社をつぶしてはならない。必死で、なりふり構わず、死にものぐるいで生きながらえるべく、みんなで力を合わせてやっていきたい。そのために組合があると思いたい。組合(活動)にとにかく参加していれば、いろいろな情報が入手できて、生きながらえるためのすべを学ぶことができます。そんな活動をこれからさらに力をいれていきたい。
今までみたいに、明るい組合、皆で集まって和気あいあいと楽しいことをやって、仲間がたくさんいて良かったね、というような明るい雰囲気ではなく、よりシビアに会社を存続させるためにはどうすればよいか、売り上げを拡大するためにはどうすればよいか、そういったことを話し合える場にしていきたいと思っておりますので引き続きのご協力をお願いいたします。